錫器は奈良朝以前、薬種の容器として日本にはじめて渡来して以来、人が食するものと深いかかわり合いをもって普及してきました。

　錫器は、いわば”器の原点”のようなものです。それは錫の無害性の証しであることもさながら「酒がおいしくなる」「水がまろやかになる」といった錫独特の効用が、昔から実感として知られていたからに他なりません。

　私方の錫器は「打ち物」という製造方法にて作成。いわば「錫の板より器に」という方法です。

　ひとつひとつに長い年月を教授したものだけがもつ心よい表情をそなえた錫器を、慶事や贈り物として、どうぞあなたの真心で末永くご愛用のほどよろしくお願い申し上げます。

　ガラスの合口の錫加工承ります。　丸型、角型も可能です。　ガラス作家様の錫加工も複数手掛けております。